自分を信じれない主な原因は『他者と比べる』ことで起きます。
この世に自分一人しか存在していなければ、
自信を持つ、持たないの概念すらないと思います。
そもそも自信というのは、
持とうと思って持てるものではないのです。
多くの人は、
「自信を持って頑張ることが大切だ」
「自信を持とうとしないからダメだ」
「もっと自信を持て」
と言い放ちますが、
そんな一言で自信が持てれば苦労はしません。
自分を信じれない人の多くは
自分より何かを上手くこなせる人を見て、
「自分なんか…」といって落ち込み、
やる気をなくしてしまいます。
でもそれは、
勝ち負けの世界で戦おうとするからかもしれません。
誰もが小さい頃から勝ち負けの世界に投げ込まれます。
保育園では、絵が上手く書けたり、
かけっこが早ければ褒められます。
小学校に入ってからは、
勉強、音楽、体育それぞれ、
上位の成績の人が褒められます。
そして中学、高校、大学と進む際には、
人よりも上を目指し、限られた数のイスを奪い合います。
学校に通いだしてからは、
テスト、試合、体育祭などがあり、
人より上に立つことを目指します。
高校、大学を卒業する前になれば、
就職という名のイス取りゲームに参戦します。
僕らの生きてきた道には、
常に勝ち負けがつきまとっていました。
周りも他人に勝つために勉強し、
必要とあらば他人を蹴落とそうとする人もいます。
いつのまにか勝ち負けの世界で戦うことが、
体にこびりついて取れなくなっていたのです。
本来自信というものは、勝手についているものなので、
最初から他人と自分を比べる必要などなかったのです。
あなたの周りに何をやってもソツなくこなし、
周りからの評価も高くて、
自信に満ちあふれているように見える人が、
一人くらいはいると思います。
しかし、その人より能力が高い人は無数にいます。
もしその人が自分より能力が高い人を見て、
やる気をなくしていれば、
自信を持った姿に見えないし、
その人本来のパフォーマンスも発揮できないと思います。
周りと自分を比べたところで、
勝手に能力が上がるわけでも、
自信が持てるようになることもないからです。
むしろ劣等感すら感じて、
あなた本来の力すら発揮できなくなることもあります。
比べるのは他人とではなく、昨日の自分とです。
昨日の自分と比べたときに今日どれだけ成長できたか?
そうやって昨日の自分より、
少しでもよくなっていけるように、
頑張ることが大切です。
人と比べるばかりで自信を失い、
その場でとどまっている人より、
自信はないが、昨日の自分より少しでも前に進みたいと
目の前のことに全力で取り組める人のほうが前へ進んでいきます。
後者はできなかったことを少しずつできるようになり、
どんどん成功体験を積むことで、
意識しなくても自信がついた状態になります。
この二人が最初は同じくらいの能力だったとしても、
数年後には埋められない差がついています。
考え方一つでこれからの生き方すら変わることもあるのです。
他者と比べるより、昨日の自分よりどれだけ成長できたか。
そしてさらに成長するにはどうしたらいいか?
そこだけに集中して、いろいろなことに挑戦していけば、
いつのまにか過去の自分なんて簡単に追い越しているはずです。
たとえ今が苦しくても、
「俺もここまで来れたんだな」と思える日が来るまで、
努力してみることが大事だと思います。
そこまでいけば、
自分を信じれないなんて思うこともなくなっているはずですから。