電脳せどりをやっていると、
売れにくい商品を仕入れる場合があると思います。
しかし、そこで売れないからといって値下げをしてしまうと、
ある条件の商品は逆に売れなくなります。
それは、月に1回や2ヶ月に1回くらいしか売れない、
いわゆるロングテール商品というものです。
こういった商品はそもそも欲しい人の数が少ないので、
少ない中からぽつぽつと購入する人が出てきます。
大抵の場合、欲しいと思いつつチェックはするものの、
「この金額で買うのはちょっとな」とブレーキがかかってしまいます。
売れないなと思いあなたが値下げしたらどうなるでしょう?
お客は「おっ!安くなっている、買わないと」
となりますが、まだ金額で悩んでいます。
値下げをしても売れないので数日後また値下げをします。
お客は「また値段が下がっている、でも売れていない」と分かるので、
これはあまり買う人がいない商品なんだなと感じます。
そうなるとお客はできるだけお金を払いたくないので、
ひたすら値下げされるのを待ち続けます。
「今日も値下がりした」
「また値下がりしている」
「どこまで下がるか見てみよう」
こんな風にして値下がりをずっと監視されるようになります。
そしてこれ以上安くなったら他の人に買われると感じた瞬間、
「ポチッと購入ボタンを押すのです」
実際にあなたが欲しいものがあったとして、
その商品が同じ状況だとしたら、値下がりを待ちますよね?
購入者も一人の人間なので、できるだけ損はしたくないのです。
しかもロングテール商品であるほどその傾向が強くなります。
最初は利益が一万円ある商品だったのに、
売れないからとどんどん値下げしていったら、
利益がほとんどなくなったということも起こり得ます。
ロングテール商品は基本的に値下げはしない方がいいと思います。
相場より少し高く金額を設定していても、
あなたの他に誰も出品者がいなければ、
あなたからしかその商品は買えなくなるわけです。
でも欲しいと思ってチェックしている人はいます。
そして値下げが全くされなかったらどうでしょう?
お客は「この商品はなかなか出回らないし、
この出品者も全然値下げする気配がない」と感じます。
そうなるとお客も諦めムードになり、
少し高いけどこの価格でも仕方ないかと思って、
しぶしぶ購入に至ります。
ロングテール商品を値下げしたい場合は、
少しずつ値下げをしても売れにくいので、
ある程度一気に値下げをしたほうがいいです。
販売価格が15000円だとして、
値下げ上限が12000円だとするなら、
14000円⇒13000円⇒12000円と値下げするより、
15000円⇒12000円の方がお客は安くなったと感じやすいです。
この時に「早く買わないと他の人に買われる!」という衝動が起きて、
そのまま購入されていくという流れになりやすくなります。
ロングテール商品は最初の値付けに注意しましょう。
ロングテール商品を処分したくなった場合は、
給料日付近を狙うようにしましょう。
給料日が25日の会社は比較的多いとされています。
なので、処分したい商品があるなら、
お客の財布の紐も気持ちも緩んでいる、
25日~月末あたりに値下げすると売れやすくなります。
逆に言うと高値の商品も売れやすくなるということです。
25日あたりから月初め付近まで高値で売れないか粘っておいて、
その期間を過ぎたら一気に処分価格にするという手もありです。
どちらがいいかはあなたの好きなように選んでください。
このようにお客の心理を少し考えてみると、
過去の相場より高い価格で売ったりできるようになります。
あなたが販売している商品は、
おそらくあなたが欲しいものではないので、
その商品を欲しがる人の心理は分かりづらいです。
なので、あなたが普段から欲しいと思っている商品を見て、
今回の例を当てはめてみてください。
恐らく過去にも値下げを待ったことがある商品があったり、
高値でも仕方なく購入した商品があるのではないでしょうか?
それをあなたが販売する商品にあてはめて値付けをしましょう。
購入者の心理を知りたければ、
その商品のレビューを読んでみるといいと思います。
例えば「この機能ならこの商品しかない、他のものはどれも微妙だった」
などというレビューが複数あったなら、
その機能を重視する人は高値でも購入してくれるので、
高値で放置していても問題ないと判断できます。
このように商品のレビューでは、
購入者の生の声を知れるので、
仕入れや販売など参考になる部分は多いと思います。
しかし、現在仕入れがあまりできていないのであれば、
まずは仕入れに集中しましょう。
売る商品がなければ値付けの方法をいくら知っても、
活かせませんからね。
仕入がある程度できるようになったら、
お客の心理なども考えてみると面白くなっていくと思います。