「俺にはできない」
「俺には才能がない」
「あいつはすごいよな」
たまに聞くこれらのセリフ。
彼らに共通するのは、
すでに自分の可能性を諦めているということ。
社会に出て働き始めると、見えるのが他人との力の差です。
要領よく簡単そうに仕事をこなす人。
上司に取り入るのが上手くて早々に出世する人。
コミュニケーション能力が高く誰とでも仲良くできる人。
こういった人たちを見ていると、
常に自分との能力の差を感じることになります。
あの人たちには勝てないと思い込んでしまうと、
成長することを諦め、どう会社で当たり障りなく過ごしていくかに考えを集中させます。
いつのまにか会社内での出来事が、
人生単位での諦めに繋がることもあります。
学生時代にも競争ばかりの毎日を送っていたので、
他人と自分を比べる思考がこびりついて取れないのです。
そうなると何をするにしても、
「自分にはできない」フィルターがかかります。
自分には無理だと思って挑戦しても、
失敗するのは目に見えています。
ネガティブな思考が解決するための思考をかき消してしまうからです。
今は何をやっても無理だと思っていたとしても、
過去には様々なことを乗り越えてきたはずです。
その中には、自分の限界を超えて達成したものもあったと思います。
確かに、あなたの年齢が現在80歳くらいで、
「もう何もしたくない、静かに過ごさせてくれ」
というのであれば、僕からは何も言えません。
しかし、まだ体も頭も動くうちから、
諦めの姿勢で過ごすのはよくないです。
今から毎日2時間、英語の基礎と英会話を習えば、
1年後には日常会話程度はできるようになっていると思いますし、
海外のホテルでのチェックインも難なくこなせると思います。
仕事をこなすスキルを上達させたいなら、
毎日仕事から帰り、仕事ができる人の研究をして、
その人と同じように仕事をこなすにはどうすればいいかを考え、
毎日研究と実践を繰り返していけば、仕事ができる人にグングン近づいていきます。
いずれは肩を並べて2トップとして活躍しているかもしれません。
毎日一品料理を作ると決めて取り組んでいけば、
最初は卵焼きを作るにも苦労していたとしても、
1年後には卵焼きはこんな混ぜ方でこの火加減で、
この調味料を入れるとふわふわして美味しくなる。
なんてことを語りだすようになっていると思います。
いろんな料理も作れるようになり、一端の料理人です。
やる気を持って取り組んでいれば、
どんなことであろうと誰であろうと必ず成長できます。
何かを始めるのに遅いということはないのです。
今日できなかったことを明日できるようになれば、
どれだけ小さいことであってもそれは成長したということです。
それを積み重ねていくうちにいつのまにか大きく成長していて、
数ヶ月前、数年前には無理だと思えたことも、
今では平然とできるようになっていることも多いと思います。
何を見てもすぐに、
「俺には無理だ」、
「俺には関係のない世界だ」と思うのではなく、
「俺にもできる」、
「俺はそっちの世界へ行ける人間だ」
と自分を肯定する癖をつければ、
どうすればそれが自分にもできるようになるか、
ということに注意が向くようになります。
あとはそこから少しずつ進んで力を付けていくだけです。
どんなことでもそうですが、
できると信じて続けた人にだけ欲しい未来がやってきます。
ネガティブな自己肯定は少しずつ減らしていき、
できるだけポジティブな自己肯定をする癖をつけていきましょう。