・もったいないから買うのをやめよう
・もったいないから使うのをやめよう
・もったいないからこれを使おう
これらの言葉を発した途端に思考が停止し、
あらゆるメリットが目に入らなくなります。
確かにお金というのは限りがあるので、
使う際に慎重になってしまう気持ちもわかります。
しかし、お金を使わないという選択を取ると、
お金を使うことによる恩恵が受けられなくなります。
当の本人はお金を使っていないので、
何も失っていないような気になっているのです。
僕の友人は毎日会社まで30分かけて自転車で行きます。
行きも30分、帰りも30分の合計1時間です。
「バイクでも買ったほうが楽じゃない?」と彼にいうと、
「自転車で行ける距離だし、バイクを買うお金や、
ガソリン代がもったいない」といっていました。
彼の職場では重たいものを持って動き回らないといけないので、
仕事が終わる頃にはいつもグッタリしています。
その疲れた体で、また家まで30分かけて自転車で帰るのです。
毎朝前日の疲れが残った体で30分かけて会社に向かい、
重労働をこなしたあと、30分かけて家まで帰る。
毎日この繰り返しです。
バイクを買えばアクセルとブレーキの操作だけなので、
1時間自転車をこいでいた疲労が一気になくなりますし、
急な坂道をヘロヘロになりながら登る必要もないです。
平日に彼を遊びに誘えばいつも疲れ顔です。
「普段仕事から帰ったら何しているの?」と聞いたら、
「疲れて動けないから横になってテレビをずっと見ている」
と言っていました。
行き帰りの疲労だけでも減らしていれば、
仕事以外の収入を作る時間も気力も多少は残っているだろうし、
リラックスタイムとして好きなことをやる余力もあるはずです。
ただバイクを買うお金や維持費がもったいないという理由で、
帰宅後の時間を疲労回復のためだけに使っていたのです。
バイクを買って疲労を減らせるようになり、
帰宅後に30分でもネットビジネスの作業ができれば、
そのバイクを買うお金や維持費も簡単にペイできます。
そして毎日余力が残るようになるので、
さらに収入を増やすこともできるし、
趣味や他にやりたいことにも挑戦できます。
バイクを買うお金と維持費と
バイクを買って得られるものとを比較した場合、
どう考えてもバイクを買わない方が損です。
彼は別に給料が少ないというわけでもないので、
バイクを買ったところで生活が苦しくなるわけでもありません。
ただもったいないからという理由で、
しなくてもいい苦労をタダで引き受けていたのです。
彼のようにもったいないからという理由だけで、
不便なものを使い続けて消耗したり、
時間を余計にかける人は結構います。
お金が失われるという事実だけに気を取られて、
お金を使うことで得られるものに気づいていないのです。
いつまで経ってもその調子なので、
お金を使わない癖が体に染みついていて、
何をしようとしてもお金が減ることばかりに注目し、
お金を使わないことで失われる時間や労力を考えていません。
新しい家電を買えば今の半分の時間で済むのに、
ひと昔前の性能の悪い家電を使い続ける人。
新しいパソコンを買えば作業時間を短縮できるのに、
動作の遅いパソコンを使い続ける人。
教材を買えば成果が出る道を一気に突き進めるのに、
無料の情報を探し回り、いつまで経っても稼げない人。
確かに、お金を使わなければお金は失いません。
しかし、その代わりに多くの時間を失ったり、
余計な労力を使わないといけなくなります。
その時間と労力は、
お金を使っていれば本来必要のないものです。
お金は稼げば増えますが、時間が増えることはないので、
毎日仕事をしていれば一日に使える時間も限られています。
使える時間が減ってしまえば、
他のことに使えていた時間を犠牲にしないといけません。
やりたいことをする時間を減らしてまで
お金を取っておくことにどれくらいの意味があるのでしょうか?
人生単位で見ると失われるお金なんて微々たるものです。
そのために収入を増やすための時間や趣味に使える時間が
減ったりするのはそれこそもったいないです。
・お金を使った結果得られるもの
・お金を使わないとどれだけ損をするのか
これらのことを常に考えて答えを出すようにすれば、
損する数より得する数が増えていくようになります。